クロモジ:メディカルハーブ・アロマ事典

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クロモジ

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 本州の岩手県以南の日本各地に生育する落葉の低木。葉や樹皮に芳香があり、和菓子などに添えられる、高級爪楊枝を作るので有名。新しい枝の樹皮は緑色であるが、次第に黒褐色となる。樹皮の模様が文字のように見えるところから、黒文字の和名が付いたといわれる。

 昔は、宮中に仕える女房(女官)が、皮を残して先の方を砕いて稲穂のようにして歯ブラシとして用いたといわれる。それから、しゃもじ(杓子)のように、女房言葉で「モジ」と、樹皮が黒いことから、黒木(クロキ)とが転訛(てんか)して、クロモジと名がついたといわれる。  葉は被針形でクスノキ科に多い、三行脈は目立たない。新葉では葉柄から葉の裏面には絹毛があるが、成葉では脱落して無毛になる。花は4月、葉の展開とほぼ同時に咲く。夏の終わりには枝の先には次年の春に咲く花のつぼみが付いている。果実は秋に黒く熟す。

 クロモジの根皮は、急性胃腸カタルや脚気(かっけ)に効き目があるとされている。クロモジの材は、去痰(きょたん)作用があり、せきやたんを抑える場合に用いられます。

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