フェネグリーク:メディカルハーブ・アロマ事典

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フェネグリーク

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 西アジア原産のマメ科の植物の種子。ややセロリに似た香りと、味にはかなり苦みがあります。さほど風味の強いスパイスではないですが、カレーパウダーには欠かせない主原料の一つです。

 フェネグリークは、エジプト人が食用、治療、防腐処理用として使用し、ギリシャ人、ローマ人は種を食用、薬用にしていた。現在はフェネグリークはその利用価値から広く栽培されている。種には粘液以外に、ジオニゲスニンが含まれており、それは経口避妊薬の合成や性ホルモンの治療に重要となる。また葉には甘い干し草の香りがするクマリンという成分が含まれており、質の悪い干し草のごまかしに使われたりする。

 【料理に】
 フェネグリークの種はカレーに入れスパイスとして使う。挽く前に加熱し過ぎない程度に炒めるとよい。若芽はサラダに。大きくなったものは生で食べるか茹でて食べるかする。

 【美容に】
 フェネグリークの種の浸出液は洗顔料に。種を粉状にして油と練り合わせたものは薬用のリップクリームや髪のツヤを取り戻すためのマッサージに使う。また粘液が出てくるまで種を浸したものは、ハンドローションの硬化剤、軟化剤になる。

 【効能】
 フェネグリークの種を粗くひきハーブティーにすると強壮、消化促進、下痢、咳の緩和などに有効。砕いた種をホットミルクで練って湿布すれば、炎症、打撲傷、リンパの腫れなどに効く。

 昔から性的不能に悩む男性に処方されたり筋肉の痙攣を緩和する作用があり、生理痛に効果があり、女性の出産を助けるために処方されています。糖尿病や、胃の炎症や消化不良にも利用されています。外用では、関節痛の緩和に効果があります。疝痛・母乳不足・食欲不振・消化不良に用いられています。中国では腎臓機能障害や浮腫の治療に用いられています。

 【ハーブティーとして】
 ローストした種をお茶にして飲用もできます。身体から甘い香りがするようになるとされています。

 また、お茶を煮出してコットンなどにしみ込ませてパックにすれば、ニキビに効果があるなど、肌の状態を改善する効果があります。

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