キャロットシード(ニンジン種子):メディカルハーブ・アロマ事典

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キャロットシード(ニンジン種子)

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 キャロットシードとは、セリ科のハーブで、精油は種から水蒸気蒸留法でとられます。スパイシーで甘く、土のようなハーブの香り。

 キャロットシードの精油は主にワイルドキャロット(ノラニンジン)の種子から採油されますが、野菜用のニンジンの種子からも採油されることもあります。ワイルドキャロットの葉と茎は野菜用のニンジンにも似ていますが、その根は食用には適していません。

 キャロットシードの精油は、香料として幅広い用途に用いられるほか、リキュールのフレーバーとしても用いられています。キャリアオイルにも同名の「キャロットシードオイル」が存在し、よく混同されますが、こちらはキャロットシードを植物油に浸した、インフューズドオイル(浸出油)です。

 [香り]
 ドライな甘さのある香り。

 [相性のいい精油]
 オレンジ、ジュニパー、ネロリ

 [植物の特徴]
 ノラニンジンの種子からエッセンシャルオイル(精油)が抽出されます。ノラニンジンは食用のニンジンと違って根を食べることはできません。精油が作られるのは主にヨーロッパです。

 [芳香剤としての歴史]
 体内に入るとビタミンAに変わる成分、カロテンを含んでいることから、昔から医薬として重宝され栽培されてきました。現在ではリキュールや香水の成分として使われています。

 [ヒーリング作用]
 強肝作用、強壮作用、駆虫作用

 [肌への効果]
 肌への効果は昔から知られています。赤血球を活性化し表皮細胞の代謝を高めるため、顔色を良くし、肌の張りと弾力を高めます。ただれやウオノメを治す働きもあります。

 [精神作用]
 ストレスや疲労感を取り除きます。

 [身体的作用]
 肝臓を解毒する働きがあり、黄疸をはじめとする肝臓障害を治癒します。下痢や膀胱炎にも効くようです。赤血球を増加させるため、貧血に効くほか生理不順や不妊症にも効くといわれます。

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