ヨモギ:メディカルハーブ・アロマ事典

« ユズ | メディカルハーブ・アロマ事典トップページ | リンドウ »

スポンサードリンク

ヨモギ

ヨモギ.jpg
 ヨモギ(蓬)は、キク科の多年草。別名モチグサ。

 日本全国いたるところに自生している。夏から秋にかけ、目立たない花を咲かせる。セイタカアワダチソウと同様に地下茎などから他の植物の発芽を抑制する物質を分泌する。この現象をアレロパシーと言う。

 特有の香りがあり、春につんだ新芽を茹で、おひたしや汁物の具、また草もちにして食べる。また、天ぷらにして食べることもできる。香りの主成分はシネオール、ツヨン、β-カリオフィレン、ボルネオール、カンファー、脂肪油のパルミチン酸、オレイン酸、リノール酸、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2などである。

 灸につかうもぐさ(艾)は、葉を乾燥させ、裏側の綿毛を採取したものである。 葉は、艾葉(がいよう)という生薬で止血作用がある。

ヨモギの名前の由来は、四方に根茎を伸ばして繁茂するという意味から、四方草(よもぎ)という説や良く燃えるということから善燃草(よもぎ)という説がある。

 葉裏の毛を集めたものが、燃え草という意味から艾(もぐさ)といい、それに葉がついて艾葉(がいよう)という漢名が生まれた。また、ヤイト(灸・きゅう)グサという別名や草餅の原料に用いられることからモチグサとも呼ばれる。

スポンサードリンク