タデアイ:メディカルハーブ・アロマ事典

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タデアイ

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 タデ科の一年草。葉にインディゴ色素を含み、藍染めに利用される。

 アイ(藍、中国語:蓼藍)は、タデ科の一年生植物。タデ藍または藍タデともいう。外形はイヌタデによく似ているが、アイは葉を炒めると藍色になる。茎は高さ50~70cmになり、よく枝分かれする。葉は幅の広い被針形(竹の葉のような先端が尖り基部のやや広い形)をしている。原産地は東南アジアから中国。葉は藍色色素の原料となる他、乾燥させて、解熱、殺菌の漢方薬としても用いられる。

 タデアイは昔から蓼正藍として藍染に利用されてきた種類である。徳島県などが主な産地で、暖地では3月ごろからまき始めるが、通常は桜の花が咲く頃がまき時の目安と言われている。

 現在では化学合成したインディゴ染料が工業的にはよく用いられているが、藍染めは奈良時代から続く歴史があり、藍による染色を愛好する人もいる。海外では”Japan Blue”と呼ばれることもある。

 染色には生葉染め、沈殿法(製藍法)、すくも法がある。生葉染めは生葉から抽出した液を用いる。沈殿法は葉を水につけ発酵させてから石灰で沈殿させて用いる。すくも法は葉を乾燥させてから用いる。

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