カキドオシ:メディカルハーブ・アロマ事典

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カキドオシ

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 カキドオシ(垣通し)とは、シソ科の植物の一種。

 日本全土の道端などに自生する多年草。茎は長く横に這い、所々から根を下ろす。横枝は時に多少立ち上がることもある。葉は長い柄があり、睡蓮の葉のような円形から狭い扇形を切り取った形。対生し、柔らかく、しわがあって毛が生えている。葉は揉むと強い香りがある。

 開花期は春。花は葉腋から出て、薄い紫~紅紫で斑点がある。

 カキドオシは、利尿、消炎薬として黄疸、胆道結石、腎臓結石、膀胱結石などに用い、血糖降下作用はタラノキ皮よりも強く、糖尿病治療にも応用できることが期待されている。

 カキドオシの名前の由来は、垣通(かきどおし)し意味があり、花が終わったあとに、茎が長く伸びて、蔓状になり、地をはって、節から根をおろし、そのつるが伸びて垣根を通り抜けることから垣根通しと呼ばれ、それがつまって垣通しになったもの。

 また、別名のカントリソウは癇取草(かんとりそう)で、子供の癇(かん)をよく治す薬から名づけられた。

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